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特別賞(審査員奨励)[高校生の部] ★

瀬戸内海における
マダコの現状とその分析

⏱️ 推定読了時間: 約25分
2021年度(令和3年度)統計データ分析コンペティション | 長谷川 夏恋・天野 雄耀(成城学園高等学校) | SSDSE-C(家計消費)・e-Stat 海面漁業生産統計ほか | 時系列分析・相関分析
🔬 時系列分析🔬 相関分析🏷 農林水産
🔬 手法タグ / 🏷 応用タグ(クリックで同タグの論文をネットワーク検索)
🔬 再現カルテ — 原論文と同じデータ・同じ手法で再現

この教材は原論文と同じデータを読み込み、同じ手順で計算し直しています。画面に出る数値と図は、あなたのブラウザがその場で計算した結果です。

原論文が使ったデータSSDSE・海面漁業生産統計調査・魚介類等の漁獲量・食品データ館・水産情報システム(香川県)・過去の気象データ(気象庁)
分析単位:都道府県
中核手法:時系列分析
この教材が使うデータ
原論文(PDF)瀬戸内海におけるマダコの現状とその分析
特別賞/長谷川 夏恋・天野 雄耀(成城学園中学校高等学校)
✅ この教材でできること
  • 分析に使うデータは同梱済みで、ブラウザ上でそのまま読み込める
⚠️ この教材ではできないこと(原論文との違い)
  • 原論文は都道府県を単位に分析しているが、この教材は都道府県庁所在市が単位

▶ ここに書いてある分析は、ページ下部の「🐍 ブラウザで動かす」でそのまま実行できます(インストール不要)。動かしているのは code/2021_H5_6_shorei.py(212 行)そのものです。

🏅 論文審査会コメント(審査員はここを評価した)
「魚介類の漁獲高の変化については,近隣国の海洋進出の影響や温暖化の影響など様々な影響が指摘されている。現状分析ではあるが、テーマ選定や検証方法などは興味深い。仮説形成も個性的で、エッセイとしては秀逸である。」
出典:統計センター「統計データ分析コンペティション」受賞論文PDF掲載の審査講評。プロの審査員が何を評価し、何を注文したかは論文の読み方の最良の手本になる。
📝 3行で分かる要約

目次

  1. 研究のテーマと目的
  2. データと変数(表1・表2)
  3. 再現コード:いか と たこ の支出額(実再現)
  4. 図2:たこ支出額の都道府県ランキング(実再現)
  5. 主要な発見:4つの分析
  6. 図3:エサ生物との相関係数(報告値の可視化)
  7. 結果の解釈
  8. まとめ
  9. データ・コードのDL
  10. ⚠️ よくある誤解
  11. 📖 用語集
  12. 📐 手法ガイド
  13. 🚀 発展の可能性
  14. 🎯 自分でやってみよう
  15. 🤔 Q&A
  16. 🐍 ブラウザで動かす

🎯 この記事を読むと何ができるようになるか

📥 データの準備(再現コードを動かす前に)

このページのいか・たこの支出額(図1・図2)は、以下の手順で自分で再現できます。コードの編集は不要です。(マダコ・ミズダコ・甲殻類・貝類の漁獲量、海水温、降水量はSSDSEに収録されていないため、原論文の報告値を可視化します=図3。)

1
データをダウンロードする 独立行政法人統計センターの SSDSE(教育用標準データセット)配布ページから、以下をダウンロードします。
SSDSE-C-2026.csv ← SSDSE-C(家計消費データ・都道府県庁所在市別/家計調査)📥 直接DL
⬇ SSDSEダウンロードページを開く
2
ファイルを所定のフォルダに配置する ダウンロードしたCSVを、プロジェクトの data/raw/ フォルダに入れます。
2026 統計・データ解析コンペ/ ├── code/ │ └── 2021_H5_6_shorei.py ← 実行するスクリプト └── data/ └── raw/ SSDSE-C-2026.csv ← ここに置く
3
スクリプトをそのまま実行する ターミナルでプロジェクトルートに移動し、以下を実行します。
python3 code/2021_H5_6_shorei.py
図は html/figures/ に自動保存されます。
研究のテーマと目的

著者は、たこ焼きパーティーで手にしたタコのパッケージが「モーリタニア産」だったことに驚いたところから研究を始める。日本には昔からタコを食べる文化があるのに、なぜ遠いアフリカからの輸入に頼っているのか。調べていくと、たこ焼きなどに使われるマダコの国内漁獲量が年々減少していることが分かった。

なぜ、マダコが獲れなくなってきているのか。 本研究は、マダコの主産地である瀬戸内海に着目し、①海水温、②降水量、③エサとなる甲殻類・貝類の漁獲量という自然環境の変化と、マダコの漁獲量の関係を、時系列の比較と相関分析で探る。

0.89
マダコ漁獲量×貝類(カイ)漁獲量の相関(報告値 r)
0.79
マダコ漁獲量×カニ(ガザミ)漁獲量の相関(報告値 r)
+0.5℃
産卵期(6-10月)海水温の15年変化(報告値)
+50mm
産卵期(6-10月)降水量の15年変化(報告値)
研究の問い 瀬戸内海のマダコの漁獲量が減っているのは、①産卵期の海水温、②産卵期の降水量、③エサとなる甲殻類・貝類の漁獲量のどれと関係しているのか。自然環境の変化はマダコの漁獲量にどう影響しているのか。
分析のキモ:寿命1年のマダコを「前年の産卵期」で捉える マダコの寿命はおよそ1年。そこで著者は、その年に水揚げされたマダコが生まれたと考えられる前年6〜10月(産卵期)の海水温・降水量に注目した。この「1年ずらす」発想が、環境データと漁獲量を対応づける工夫になっている。
審査会コメント(原論文より) 「魚介類の漁獲高の変化については、近隣国の海洋進出の影響や温暖化の影響など様々な影響が指摘されている。現状分析ではあるが、テーマ選定や検証方法などは興味深い。仮説形成も個性的で、エッセイとしては秀逸である。」

高校生の部 SSDSE-C(家計消費:いか・たこ支出額) e-Stat 海面漁業生産統計・気象庁ほか 時系列分析 相関分析

データと変数(表1・表2)

表1 使用したおもなデータと出典(原論文 表1)

データ年度出典(原論文)
いか・たこの年間消費額(円)2021SSDSE(家計消費)
北海道・兵庫・香川・愛媛のタコの漁獲量(t)1956–2015海面漁業生産統計調査(e-Stat)
兵庫・香川・愛媛のガザミ/エビ/カイ(貝類)の漁獲量(t)2003–2015海面漁業生産統計調査(e-Stat)
兵庫・香川・愛媛のタコ/ガザミ/エビ/貝類の漁獲量(t)2016–2018魚介類等の漁獲量(家勉キッズ)
兵庫・香川・愛媛のタコの漁獲量(t)2019食品データ館
屋島湾における海水温(℃)2004–2019水産情報システム(香川県)
神戸・高松・松山の6〜10月の月別総降水量(mm)2004–2019過去の気象データ(気象庁)

表2 作成したおもな指標と計算方法(原論文 表2)

指標計算方法
マダコの漁獲量(t)兵庫県・香川県・愛媛県のタコの漁獲量を各年で合計
ミズダコの漁獲量(t)北海道のタコの漁獲量を用いる
カニの漁獲量(t)兵庫県・香川県・愛媛県のガザミの漁獲量を各年で合計
エビの漁獲量(t)兵庫県・香川県・愛媛県のエビの漁獲量を各年で合計
カイの漁獲量(t)兵庫県・香川県・愛媛県の貝類の漁獲量を各年で合計
前年6〜10月の平均海水温(℃)神戸・高松・松山の各年6〜10月の月平均海水温の平均
前年6〜10月の平均降水量(mm)神戸・高松・松山の各年6〜10月の総降水量の平均
再現可能性の整理(このページの図の作り方)
  • 実再現できる部分:原論文の図1「いかとたこの消費額の比較」は、SSDSE-C(家計消費データ)に「いか」「たこ」への年間支出額が収録されているため、実データから再計算できる(本ページの図1・図2)。ただし収録版は SSDSE-C-2026(2023〜2025年平均)で、原論文の 2021年版とは年次が違う。定性的傾向(全都道府県でいか>たこ)は再現する。
  • 報告値の可視化(再計算ではない):本研究の中心データであるマダコ・ミズダコ・甲殻類・貝類の漁獲量(e-Stat 海面漁業生産統計)、屋島湾の海水温、降水量は、いずれも SSDSE には収録されていない。よって表3の相関係数(カイ0.89・カニ0.79・エビ0.77)や時系列は原論文の報告値をそのまま転記して可視化する(本ページの図3)。新たな数値の再計算・捏造は一切行わない。
使う統計手法
複数の時系列を
重ねて推移を比較
前年の産卵期で
環境と対応づけ
散布図
関係の形を確認
相関係数
強さを数値化

原論文は、まず漁獲量と環境(海水温・降水量)の時系列を並べて眺め、次にエサ生物との関係を散布図と相関係数で確かめる、という素朴だが筋の通った流れをとっている。

1
再現コード:いか と たこ の支出額(実再現)

原論文はまず「イカとタコの消費額」を比べるところから出発する。この部分は SSDSE-C に収録されているので、実データで再現できる。読み込んで、都道府県ごとに いか と たこ の年間支出額を比べてみよう。

やってみようSSDSE-C を読み込み、いか と たこ の支出額を用意する【実再現】
  • ① このコードの目的:SSDSE-C を cp932・header=1 で読み込み、47都道府県庁所在市の行だけを残す。列「いか」「たこ」=1世帯あたり年間支出額(円)を数値化し、両者を比較する。原論文の図1に対応する部分を実データで再現する。
  • ② 前後のつながり:ここで用意した都道府県別の支出額を、次の図1(散布図)と図2(ランキング)で可視化する。ここは報告値の転記ではなく実データからの再計算である。
📝 コード
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print("=== SSDSE-C(家計消費データ) 読み込み ─ 実再現 ===")
df = pd.read_csv(DATA_C, encoding='cp932', header=1)
df = df[df['地域コード'].astype(str).str.match(r'^R\d{5}$', na=False)].copy()

# 全国行(R00000)と都道府県行を分離
nat = df[df['地域コード'] == 'R00000'].iloc[0]
pref = df[df['地域コード'] != 'R00000'].copy().reset_index(drop=True)

pref['いか'] = pd.to_numeric(pref['いか'], errors='coerce')
pref['たこ'] = pd.to_numeric(pref['たこ'], errors='coerce')
pref = pref.dropna(subset=['いか', 'たこ']).reset_index(drop=True)

nat_ika = float(pd.to_numeric(nat['いか']))
nat_tako = float(pd.to_numeric(nat['たこ']))

print(f"対象: {len(pref)}都道府県(庁所在市の家計、二人以上の世帯・年間支出額)")
print(f"全国平均: いか={nat_ika:.0f}円 / たこ={nat_tako:.0f}円  → いか-たこ={nat_ika-nat_tako:.0f}円")

n_ika_gt = int((pref['いか'] > pref['たこ']).sum())
print(f"『いか支出額 > たこ支出額』の都道府県数: {n_ika_gt}/{len(pref)}")
print(f"たこ支出額: 平均={pref['たこ'].mean():.0f}円, 標準偏差={pref['たこ'].std():.0f}円, "
      f"最小={pref['たこ'].min():.0f}円, 最大={pref['たこ'].max():.0f}円")
tako_seto = pref[pref['都道府県'].isin(SETO)]['たこ'].mean()
tako_other = pref[~pref['都道府県'].isin(SETO)]['たこ'].mean()
print(f"たこ支出額 平均: 瀬戸内海沿岸府県={tako_seto:.0f}円, その他={tako_other:.0f}円")
▼ 実行結果
=== SSDSE-C(家計消費データ) 読み込み ─ 実再現 ===
対象: 47都道府県(庁所在市の家計、二人以上の世帯・年間支出額)
全国平均: いか=1648円 / たこ=1132円  → いか-たこ=516円
『いか支出額 > たこ支出額』の都道府県数: 47/47
たこ支出額: 平均=1031円, 標準偏差=218円, 最小=458円, 最大=1532円
たこ支出額 平均: 瀬戸内海沿岸府県=1170円, その他=998円
  • ④ 実行結果の読み取り:全国平均は いか1648円・たこ1132円で、たこよりいかの方が支出が大きい。しかも47都道府県すべてでいか>たこ。原論文が図1で述べた「すべての都道府県でタコよりイカの方が消費額が大きい」という記述を、収録データ(年次は異なる)でも再現できた。瀬戸内海沿岸府県のたこ支出(平均1170円)は全国その他(998円)より高く、タコを食べる文化の地域差もうかがえる。
都道府県別 いかとたこの年間支出額の散布図(実再現)
図1:都道府県別 いか と たこ の年間支出額(SSDSE-C-2026=2023〜2025年平均、二人以上の世帯)。実再現。赤破線=いか=たこの基準線。全点が基準線より下=すべての都道府県でいか支出>たこ支出。緑=瀬戸内海沿岸府県。
📊 この図の読み方
基準線より下
点が「いか=たこ」の赤破線より下にあれば、その県はいかの方に多く支出している。47都道府県すべてが下側で、原論文の「イカの方が消費額が大きい」という観察を再現している。
緑の点(瀬戸内海沿岸)
兵庫など瀬戸内海沿岸府県はたこ支出が相対的に高め。タコを食べる文化が根づいた地域の特徴が出ている。
位置づけ
実再現。ただし収録データは2023〜2025年平均で、原論文の2021年版とは年次が違う。定性的な傾向のみ一致する。
2
図2:たこ支出額の都道府県ランキング(実再現)

原論文は都道府県ごとの消費を地図的に眺めていた。地図はそのまま再現しにくいので、ここではランキング(横棒グラフ)に再表現して、どの地域がタコをよく買うのかを金額で示す。

やってみようたこ支出額を都道府県ランキングにする【実再現・地図→ランキング再表現】
  • ① このコードの目的:たこへの年間支出額を都道府県で並べ替え、上位5県・下位5県を書き出す。原論文が地図的に示した「地域ごとのタコ消費の差」を、ランキングという再現しやすい形に置き換えて可視化する。
  • ② 前後のつながり:いか>たこという全体傾向(図1)を確認したうえで、「では、たこをよく買うのはどの地域か」を掘り下げる。ここも実データからの再計算である。
📝 コード
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print("\n=== たこ支出額 都道府県ランキング ─ 実再現 ===")
rank = pref[['都道府県', 'たこ']].sort_values('たこ', ascending=True).reset_index(drop=True)
top5 = rank.tail(5)[::-1]
bot5 = rank.head(5)
print("たこ支出額 上位5:")
for _, r in top5.iterrows():
    print(f"  {r['都道府県']}: {r['たこ']:.0f}円")
print("たこ支出額 下位5:")
for _, r in bot5.iterrows():
    print(f"  {r['都道府県']}: {r['たこ']:.0f}円")

fig, ax = plt.subplots(figsize=(9, 12))
▼ 実行結果
=== たこ支出額 都道府県ランキング ─ 実再現 ===
たこ支出額 上位5:
  兵庫県: 1532円
  大阪府: 1453円
  奈良県: 1416円
  東京都: 1351円
  埼玉県: 1286円
たこ支出額 下位5:
  沖縄県: 458円
  宮崎県: 703円
  佐賀県: 710円
  大分県: 735円
  山梨県: 757円
  • ④ 実行結果の読み取り:上位は兵庫(1532円)・大阪・奈良・東京・埼玉、下位は沖縄(458円)・宮崎・佐賀など。瀬戸内海沿岸の兵庫が全国1位で、関西〜首都圏の都市部でタコ支出が高い。地図では色の濃淡でしか分からない差を、ランキングなら金額で明確に比べられる。
たこ支出額の都道府県ランキング(実再現)
図2:たこへの年間支出額 都道府県ランキング(SSDSE-C-2026、二人以上の世帯)。実再現(地図→ランキング再表現)。緑=瀬戸内海沿岸府県、赤破線=全国平均。
📊 この図の読み方
上位
兵庫が全国1位。関西(大阪・奈良)から首都圏(東京・埼玉)にかけて、たこ支出の多い都市部が並ぶ。
瀬戸内海沿岸(緑)
主産地を抱える兵庫がトップ。マダコの供給地であると同時に消費地でもある。
位置づけ
実再現。ここまでは SSDSE から実際に計算できる。ここから先の「なぜマダコが減っているか」は、SSDSE外の漁獲量データが必要になる(→報告値)。
3
主要な発見:4つの分析(報告値)

ここからは、SSDSEに収録されていない水産データ(漁獲量・海水温・降水量)に基づく分析になる。以下の数値・傾向はすべて原論文の報告値であり、本ページで再計算したものではない。グラフの原本は原論文(PDF)を参照のこと。

分析1:マダコとミズダコの漁獲量の比較(原論文 図3)

日本で食べられるタコをマダコとミズダコに分けて推移を見ると、ミズダコの方が圧倒的に多く獲れ、直近7〜8年は増加傾向。一方マダコは10年以上、減少傾向が続いている。この「マダコだけが減っている」という事実が、以降の分析の出発点になる。

分析2:マダコと海水温の関係(原論文 図4)

「2018年の不漁は産卵期の海水温が低かったせい」という新聞記事を、著者はデータで検証した。前年産卵期(6〜10月)の平均海水温とマダコ漁獲量を最近15年で重ねると、2018年は15年で最低の漁獲量だが、そのとき生まれた時期の海水温はむしろ高めだった。よって記事の説(低水温が原因)は確認できなかった。海水温は近似直線で15年に約+0.5℃と上昇傾向にあるが、漁獲量と対になる年ごとの変動には明らかな関係は見られない、と慎重に結論している。

項目報告値
産卵期(6-10月)平均海水温の15年変化約 +0.5 ℃(上昇傾向)
2018年のマダコ漁獲量最近15年で最低水準
海水温とマダコ漁獲量の関係明らかな関係性は見られない

分析3:マダコと降水量の関係(原論文 図5)

「前年の降水量とタコの漁獲量が逆の関係を示す」とする1964年の先行研究(西川, 1964【5】)を、著者は現在の瀬戸内海で検証し直した。マダコは真水を好まず、雨が多いと閉鎖的な瀬戸内海の塩分濃度が下がる、という仮説である。前年産卵期の平均降水量は15年に約+50mmと増加傾向で、マダコ漁獲量の減少と大局的には逆向き。ただし海水温と同様、年ごとの変動を細かく見ると明らかな関係性があるとは言えないと述べている。

項目報告値
産卵期(6-10月)平均降水量の15年変化約 +50 mm(増加傾向)
降水量とマダコ漁獲量の関係明らかな関係性は見られない(可能性は否定できない)

分析4:マダコとエサ生物(甲殻類・貝類)の関係(原論文 図6・図7・表3)

エサとなる生き物が減れば、それを食べるマダコも減るはず——この仮説を、カニ(ガザミ)・エビ・カイ(貝類)の漁獲量とマダコ漁獲量の相関で確かめた。結果、3種すべてでマダコと強い正の相関が得られた。特に貝類(カイ)が最も強い。これが本研究のいちばん明確な発見である(→図3で可視化)。

エサ生物マダコ漁獲量との相関係数 r(報告値・表3)
カイ(貝類)+0.89
カニ(ガザミ)+0.79
エビ+0.77
4つの分析をつないだ見立て(原論文) 海水温・降水量とマダコ漁獲量の間に明確な関係は見えなかったが、エサ生物の漁獲量とは強い正の相関があった。先行研究(重田, 2008【6】)によれば、南方から来たクロダイやナルトビエイが貝類を食い荒らしており、これがエサ減少の一因という。さらに瀬戸内海が「綺麗すぎて」栄養塩が不足し、貝類の生育に悪影響が出ている【7】。エサの減少・環境変化・食害が複合的にマダコ減少に関わっている、というのが著者の見立てである。
4
図3:エサ生物との相関係数(報告値の可視化)

分析4の相関係数(表3)を1枚のバーにまとめる。マダコ・カニ・エビ・カイの漁獲量はいずれも e-Stat 海面漁業生産統計などSSDSE外のデータなので、ここは原論文の報告値を可視化する。新たな相関係数を計算しているわけではない。

やってみよう原論文 表3 の相関係数を報告値として持つ【報告値の可視化】
  • ① このコードの目的:原論文が表3で報告したマダコ漁獲量とエサ生物の相関係数(カイ0.89・カニ0.79・エビ0.77)を辞書に転記する。あわせて、報告された環境トレンド(海水温+0.5℃/15年・降水量+50mm/15年)も出力する。これらはSSDSE非収録の水産・気象データに基づくため再計算できず、報告値の転記である。
  • ② 前後のつながり:この報告値をもとに図3の相関係数バーを描く。実再現した図1・図2とは違い、ここは原論文の数値をそのまま可視化している点に注意。
📝 コード
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print("\n=== 報告値:表3 マダコの漁獲量とエサ生物の漁獲量の相関係数 ===")
print("出典データ:e-Stat 海面漁業生産統計調査ほか(兵庫・香川・愛媛の合計、2003-2018年)")
print("※ SSDSE非収録データのため再計算不可。原論文の報告値をそのまま転記して可視化する。")
# ---- 原論文 表3 の報告値(PDF p.7 より転記)----
REPORTED_R = {
    'カイ(貝類)': 0.89,
    'カニ(ガザミ)': 0.79,
    'エビ': 0.77,
}
for name, r in REPORTED_R.items():
    print(f"  マダコ × {name}: r = {r:.2f}(原論文の報告値)")

# ---- 原論文が報告した環境トレンド(p.7-8 結果の解釈より転記)----
print("\n=== 報告値:環境トレンド(近似直線による15年変化)===")
print("  産卵期(6-10月)平均海水温: 15年で約 +0.5 ℃(屋島湾ほか。SSDSE外→報告値)")
print("  産卵期(6-10月)平均降水量: 15年で約 +50 mm(神戸・高松・松山。SSDSE外→報告値)")
print("  ※ いずれも漁獲量との『明らかな関係性は見られない』が上昇/増加傾向、と原論文は報告。")
▼ 実行結果
=== 報告値:表3 マダコの漁獲量とエサ生物の漁獲量の相関係数 ===
出典データ:e-Stat 海面漁業生産統計調査ほか(兵庫・香川・愛媛の合計、2003-2018年)
※ SSDSE非収録データのため再計算不可。原論文の報告値をそのまま転記して可視化する。
  マダコ × カイ(貝類): r = 0.89(原論文の報告値)
  マダコ × カニ(ガザミ): r = 0.79(原論文の報告値)
  マダコ × エビ: r = 0.77(原論文の報告値)

=== 報告値:環境トレンド(近似直線による15年変化)===
  産卵期(6-10月)平均海水温: 15年で約 +0.5 ℃(屋島湾ほか。SSDSE外→報告値)
  産卵期(6-10月)平均降水量: 15年で約 +50 mm(神戸・高松・松山。SSDSE外→報告値)
  ※ いずれも漁獲量との『明らかな関係性は見られない』が上昇/増加傾向、と原論文は報告。
  • ④ 実行結果の読み取り:3種のエサ生物すべてでマダコ漁獲量と r≧0.77 の強い正の相関。最も強いのは貝類(カイ 0.89)。海水温・降水量は15年でそれぞれ+0.5℃・+50mm動いているが、漁獲量との明確な関係は報告されていない。エサ生物との相関だけが際立って強いことが、この表から読み取れる。
マダコとエサ生物の漁獲量の相関係数(報告値の可視化)
図3:マダコの漁獲量と エサ生物(カニ・エビ・カイ)の漁獲量の相関係数。報告値の可視化(再計算ではない):数値は原論文 表3 の報告値(兵庫・香川・愛媛の合計、2003-2018年、e-Stat)。赤破線=|r|=0.7 の目安。
図3からわかること(原論文) カニ・エビ・カイの漁獲量はいずれもマダコの漁獲量と強い正の相関(r≧0.77、最強は貝類0.89)。エサとなる生き物が減るとマダコも減る、という仮説を支持する。環境要因(海水温・降水量)よりも、エサ生物の増減の方がマダコ漁獲量と連動している——これが本研究の核心的な報告値である。

結果の解釈(原論文「5. 結果の解釈」)

(1) 海水温

前年6〜10月の産卵期の海水温とマダコの漁獲量の間に、明らかな関係性があるとは言えない。ただし海水温は上昇傾向にあり、近似直線から15年で約0.5℃の上昇が見られた。

(2) 降水量

前年6〜10月の産卵期の降水量とマダコの漁獲量の間にも、明らかな関係性があるとは言えない。ただし降水量は増加傾向にあり、近似直線から15年で約50mmの増加が見られた。

(3) エサ(甲殻類・貝類)の漁獲量

マダコの漁獲量との間に強い正の相関が見られた(カイ0.89・カニ0.79・エビ0.77)。南から貝類・甲殻類を主食とする魚(クロダイ・ナルトビエイ)が瀬戸内海に侵入してエサを食い荒らしていること、さらに海水温の上昇や降水量の増加が複合的に関係している可能性がある。加えて、瀬戸内海が「綺麗すぎて」栄養塩不足に陥り、カキ養殖やアサリ漁に悪影響が出ていることも一因と考えられる。

時系列グラフ(図3〜図7)の原本について 原論文のマダコ・ミズダコ漁獲量の推移(図3)、海水温との推移(図4)、降水量との推移(図5)、エサ生物との推移(図6)、散布図(図7)は、いずれもSSDSE非収録の水産・気象データに基づく。本ページでは新たな数値を作らず、これらのグラフは原論文(PDF)を参照のこととし、報告された相関係数と環境トレンドだけを図3で可視化している。

まとめ

瀬戸内海のマダコの漁獲量は最近15年間、減少し続けている。海水温・降水量とマダコ漁獲量の間に明確な関係は見えなかった一方、エサとなる甲殻類・貝類の漁獲量とは強い正の相関(カイ0.89・カニ0.79・エビ0.77)が認められた。マダコ減少の背景には、外来的な魚による貝類の食害、海水温の上昇・降水量の増加、栄養塩不足といった要因が複合的に関わっていると著者は結論づける。このまま減少が続けば、日本の伝統的なタコの食文化の衰退につながりかねない、と警鐘を鳴らしている。

この研究の限界(原論文) 海水温・降水量とマダコ漁獲量の変動を細かく見ると、明らかな関係性があるとは言えない。相関分析は関係の「強さ」を測るだけで因果を示さず、エサ生物との相関も「エサ減少→マダコ減少」という因果を直接証明したわけではない。また県単位で合計した集計データによる分析である。
この研究から学べること 「たこ焼きのタコはどこ産か」という素朴な疑問を、公開統計と水産データで社会的テーマに育てる姿勢。そして「トレンドは動いているが、対になる年ごとの変動に明確な関係は見えない」と過大な主張を避けて慎重に書く作法。相関の強い要因(エサ)を見つけつつ、因果の断定は保留する読み方が学べる。

データ・コードのダウンロード

このページの いか・たこ支出額の分析(図1・図2)は、以下から再現できます。

🐍 再現コード(.py) 📊 SSDSE-C-2026.csv

※ マダコ・ミズダコ・甲殻類・貝類の漁獲量、海水温、降水量はSSDSE非収録のため、図3(相関係数)は原論文の報告値を可視化したものです。収録 SSDSE-C は2023〜2025年平均のため、図1・図2の実再現値は原論文(2021年版)とは年次が異なります。

⚠️ よくある誤解と注意点

この研究を読むとき・まねするときに陥りやすい誤解を整理する。

誤解1:「エサとの相関が0.89もあるから、エサ減少がマダコ減少の原因だ」
相関の強さは因果の証明ではない。マダコもエサ生物も、同じ海域で同じ環境変化(水温・栄養塩・食害)にさらされているため、両方が第3の要因で同時に減っている可能性もある。原論文自身も「関係性がある」とは書くが、因果は断定していない。
誤解2:「海水温が上がっているのだから、温暖化がマダコを減らしている」
原論文はむしろ「産卵期の海水温とマダコ漁獲量に明らかな関係は見られない」と報告している。15年で+0.5℃というトレンドはあっても、年ごとの変動と漁獲量が対応しているわけではない。トレンドの存在と、年次の連動は別物。
誤解3:「このページの相関係数(0.89等)は自分のPCで計算した値だ」
違う。図3の相関係数は原論文の報告値の転記で、元の漁獲量データ(e-Stat海面漁業生産統計)はSSDSEに入っていないため本ページでは再計算していない。実際に再計算しているのは、いか・たこの支出額(図1・図2、SSDSE-C)だけ。
誤解4:「マダコが減っても輸入すればいいから問題ない」
原論文は、世界的なタコブームでモーリタニア産マダコの価格も上昇しており、輸入に頼り続けられる保証はないと指摘する。国内のマダコ資源と食文化の問題を、輸入で置き換えて済ませられないという視点が示されている。

📖 用語集(この記事に出てくる統計用語)

クリックすると各用語の詳しい解説ページに移動できます。

相関係数
2つの数量が「一緒に増減する強さと向き」を −1〜+1 で表す指標(Pearson)。本研究ではマダコ漁獲量とエサ生物の漁獲量の関係を測り、r≧0.77 の強い正の相関を報告した。
散布図
2変数を点で描き、関係の形(右肩上がり/下がり)を目で確かめる図。本研究ではマダコ漁獲量×エサ生物の漁獲量(図7)に使われた。
時系列分析
時間の順に並んだデータの推移を追う分析。本研究では漁獲量・海水温・降水量の年次推移を重ねて比較した。
SSDSE
独立行政法人統計センターが公開する教育用標準データセット。SSDSE-C は都道府県庁所在市別の家計消費データ(家計調査)で、いか・たこへの支出額が収録されている。
交絡・見かけの相関
2変数の見かけの関係を生む背後の第3変数。マダコとエサ生物が「同じ環境変化」で同時に減れば、両者の相関は因果とは限らない。

📐 使っている手法をわかりやすく解説

この研究で使われている手法を、手を動かす順に説明する。

全体像
複数の時系列(漁獲量・海水温・降水量)を重ねて推移を比較する → 寿命1年のマダコを「前年の産卵期」で環境と対応づける → エサ生物との関係を散布図で見て相関係数で数値化する。特別な手法ではなく、時系列比較と相関という基本を丁寧に組み合わせているのが見どころ。
📈 時系列の比較
何をする
年を横軸に、複数の指標(マダコ漁獲量・海水温など)を同じグラフに重ねて、上がり下がりの傾向を見比べる。
読み方
「大局的なトレンド(15年で+0.5℃など)」と「年ごとの細かい変動」を分けて見る。本研究は前者は動いていても後者が漁獲量と連動しないことを慎重に指摘した。
注意
2本の線が同じ向きに動いて見えても、それだけでは関係の強さは分からない。散布図・相関係数で裏づけることが大切。
🔗 相関分析(Pearson)
何をする
2変数が一緒に増減するかを −1〜+1 で数値化する。本研究ではマダコ漁獲量とカニ・エビ・カイの漁獲量(2003-2018年)で計算した。
読み方
正なら同方向、負なら逆方向。|r|≧0.7 を強い相関の目安とする。本研究はカイ0.89・カニ0.79・エビ0.77 と、いずれも強い正の相関。
注意(統計センター資料より)
相関は因果ではない。散布図での目視確認とセットで使い、第3の要因(共通の環境変化)による見かけの相関に注意する。
⏱ 「前年の産卵期」でのラグ対応づけ
何をする
寿命約1年のマダコが「生まれた時期」の環境を見るため、その年の漁獲量を前年6〜10月の海水温・降水量と対応させる。
なぜ必要
同じ年の環境と漁獲量を比べても、生育に効いた環境を捉えられない。時間差(ラグ)を入れることで因果の順序に沿った比較になる。
効果
生物の生活史(寿命・産卵期)を統計分析の設計に組み込む発想。単純な同年比較より説得力が増す。

🚀 発展の可能性(結果 X → 新仮説 Y → 課題 Z)

この研究の「エサとの相関は強いが因果は未確定」という結論は、次の研究の出発点になる。

発展1:共通要因を切り分ける
結果X
マダコとエサ生物の漁獲量に強い正の相関(0.77〜0.89)があった。
新仮説Y
両者は「エサ減少→マダコ減少」ではなく、海水温・栄養塩という共通要因で同時に減っているのではないか。
課題Z
栄養塩(COD・全窒素)や食害魚の個体数を第3変数として加え、偏相関や重回帰でエサの効果を切り分ける。
発展2:食害の直接データを入れる
結果X
クロダイ・ナルトビエイの食害が貝類減少の一因、と先行研究を引いて述べた。
新仮説Y
これらの魚の漁獲量や出現量が増えた年ほど、翌年の貝類・マダコが減るのではないか。
課題Z
クロダイ・エイ類の漁獲量時系列を取得し、ラグ付き相関で「食害→エサ減→マダコ減」の連鎖を検証する。

🎯 自分でやってみよう(4つのチャレンジ)

再現コードを少し変えるだけで試せる課題を、易しい順に用意した。

★☆☆☆☆ 難易度1
いか支出額のランキングを作る
図2のコードで 'たこ''いか' に差し替えて、いか支出額の都道府県ランキングを作ろう。たこと上位県が違うか比べてみよう(いかは青森・秋田など東北が高い傾向)。
★★☆☆☆ 難易度2
いか÷たこ の「イカ好き度」を計算する
pref['比'] = pref['いか'] / pref['たこ'] を作り、この比が大きい県(イカ寄り)・小さい県(タコ寄り)を nlargestnsmallest で書き出そう。瀬戸内海沿岸府県はどちらに寄るだろうか。
★★★☆☆ 難易度3
瀬戸内3県だけの平均を出す
原論文が「マダコ」の集計に使った兵庫・香川・愛媛の3県だけを pref[pref['都道府県'].isin(['兵庫県','香川県','愛媛県'])] で取り出し、たこ支出額の平均を全国平均と比べよう。
★★★★☆ 難易度4
相関の意味を体感する(散布図を自作)
表計算ソフトなどで「片方が増えるともう片方も増える」架空の10点を作り、r を計算してみよう。r=0.89 がどれくらい強い関係か体感し、原論文のマダコ×カイの相関の強さを実感しよう(元データはSSDSE外なので、あくまで練習)。
ヒント:numpy.corrcoef(x, y)[0,1] で相関係数が出せる。点をばらけさせると r がどう下がるかも試そう。

💼 この手法は実社会でこう使われている

「資源の増減を環境・エサ・他種との関係から時系列と相関で捉える」発想は、現場でも広く使われている。

🐟
水産資源管理
魚種ごとの漁獲量と海水温・餌生物・漁獲努力量の関係を分析し、禁漁期間や漁獲枠(TAC)の設定に活かす。
🌊
環境モニタリング
水温・栄養塩・降水量などの時系列を生物量と突き合わせ、栄養塩管理や藻場再生など海域環境政策の判断材料にする。
🛒
食品流通・需給予測
国内漁獲量・輸入量・価格・家計消費の関係を分析し、仕入れや価格戦略、代替商材(ミズダコ等)の判断に使う。

🤔 よくある質問(読者からの想定Q&A)

この研究を読んで浮かびやすい疑問に答える。

Q. このページの図は原論文と同じ数値ですか?
A. 一部だけ実再現です。いか・たこの支出額(図1・図2)は SSDSE-C から実際に計算した実データ(ただし2023〜2025年平均)。エサ生物との相関係数(図3)は、元の漁獲量データがSSDSE非収録のため、原論文(表3)の報告値を可視化したものです。図注に二重に明記しています。
Q. なぜマダコの漁獲量そのものを再現しないのですか?
A. マダコ・エサ生物の漁獲量は e-Stat 海面漁業生産統計や自治体の水産統計に基づき、SSDSE(教育用標準データセット)には収録されていません。手元に元データがないものを、それらしい数字で埋めるのは捏造になります。そこで再計算できる支出額だけを実再現し、漁獲量の相関は報告値として明示的に転記しました。
Q. 海水温が上がっているのに「関係なし」とはどういうことですか?
A. 15年で+0.5℃という長期トレンドはありますが、「海水温が高い年ほど翌年の漁獲量が多い(少ない)」という年ごとの連動は見られなかった、という意味です。トレンドの存在と、年次の相関は別の話。原論文はこの区別を丁寧にしています。
Q. エサとの相関が強いなら、エサを増やせばマダコは戻りますか?
A. そう単純とは限りません。相関は因果を保証せず、マダコとエサが共通の環境変化(栄養塩不足・食害)で同時に減っている可能性もあります。まず食害や栄養塩といった共通要因を切り分ける追加分析が必要、というのが妥当な読み方です。

✅ 理解度チェック(4問)

この論文を理解できたか、クリックで確認しましょう。間違えても解説が出ます。

🐍 ブラウザで動かす — インストール不要でこの論文の分析を再現する

このページの分析は、この画面の中でそのまま実行できます。 Python をインストールする必要も、CSV をダウンロードする必要もありません。 下のセルの 「▶ ブラウザで実行」 を上から順に押すか、 「▶ 最初から全部実行」 で一気に流してください。 表示されるのは、本文の図表とまったく同じ計算の結果です (動かしているのは再現スクリプト code/2021_H5_6_shorei.py そのもの)。

コードは書き換えられます。「✏️ 書き換える」で数字や変数を変えて ▶ を押すと、 結果がどう変わるかをその場で確かめられます(元に戻すボタンつき)。 ページを開いた時点で裏で実行環境の準備が始まっているので、待ち時間はほとんどありません。 初回だけ実行環境の取得にインターネット接続が必要です。