Lesson 14

X14: LiDAR 5派生プロダクト統合精度評価 — 同一点群からの情報補完性

X系横断研究LiDARラスタPCA相関樹高標高傾斜CS立体
所要 60分 / 想定レベル: リテラシ応用 / データ: L36 樹高図(#1626,#1627) × L37 点群密度(#1632,#1633) × L38 CS立体(#1628,#1629) × L39 傾斜(#1630,#1631) × L40 標高(#1635,#1636) × L43 計測年度(#1634) 計11件

データ取得手順

⚠️ このスクリプトは自動取得に対応していません。以下のデータセットを DoBoX から手動でダウンロードし、data/extras/ 以下に保存してください。

IDデータセット名
#1626樹高図(1m)
#1627樹高図(50cm)
#1628CS立体図(1m)
#1629CS立体図(50cm)
#1630地形傾斜図(1m)
#1631地形傾斜図(50cm)
#1632地面到達レーザ点群密度図(1m)
#1633地面到達レーザ点群密度図(50cm)
#1634計測年度図(1m)
#1635標高図(1m)
#1636標高図(50cm)

実行コマンド:

cd "2026 DoBoX 教材"
python -X utf8 lessons/X14_lidar_integrated.py

DoBoX のオープンデータは申請不要・商用/非商用とも利用可。 data/extras/.gitignore 対象(約 57 GB のキャッシュ)。 スクリプト実行で自動再生成されます。

スクリプト(全体ソースコード)

⬇ X14_lidar_integrated.py

cd "2026 DoBoX 教材"
python -X utf8 lessons/X14_lidar_integrated.py

研究の問い (RQ) と仮説

LiDAR ファミリ (L36-L43) の横断研究

広島県で公開されているLiDAR由来の5種派生プロダクト(樹高図・CS立体図・地形傾斜図・ 地面到達点群密度図・標高図)は,同一の航空レーザ計測点群から異なるアルゴリズムで生成される。 本記事では世羅町(1m解像度)の全5プロダクトを統合し, Pearson相関行列とPCAを用いてプロダクト間の情報補完性を定量化する。

主 RQ

5プロダクト間の相関行列でr≥0.8のペアは何組存在し,PCA第1主成分は地形の何を表す軸か? また計測年度(L43)が異なるエリアでプロダクト相関構造は変化するか?

仮説 (H1〜H4)

使用データセット (11 件): #1626 #1627 #1628 #1629 #1630 #1631 #1632 #1633 #1634 #1635 #1636

分析1: 5プロダクト間 Pearson 相関行列

LiDAR 5プロダクト Pearson 相関行列(世羅町1m)
LiDAR 5プロダクト Pearson 相関行列(世羅町1m)
高相関ペアの散布図
高相関ペアの散布図
各プロダクトの値分布
各プロダクトの値分布

相関行列から|r|≥0.8のペアは1組確認された(H1支持)。 CS立体×傾斜(r=-0.891)。 傾斜と標高の相関はr=0.113で,独立性が高い(H2支持)。 これはLiDAR由来プロダクトが地形の異なる側面を捉えていることを示す。

分析2: PCA による情報圧縮

PCA 寄与率と バイプロット
PCA 寄与率と バイプロット
PCA loadings(各主成分への寄与)
PCA loadings(各主成分への寄与)
世羅町 5プロダクト空間分布とPC1スコアマップ
世羅町 5プロダクト空間分布とPC1スコアマップ

PC1の寄与率は45.8%(H3不支持),累積3主成分で85.7%を説明する。 PC1 loadingsでは"傾斜"が最大(0.600)で, PC1が主に「傾斜」を表す軸であることが確認できる。 バイプロットでは樹高と点群密度が近い方向を向いており, 森林密度が樹高情報と強く連動していることを視覚化している。

分析3: 計測年度別の相関構造比較(熊野町)

熊野町 計測年度分布(2014/2016)
熊野町 計測年度分布(2014/2016)
計測年度別相関行列(2014 vs 2016)
計測年度別相関行列(2014 vs 2016)

熊野町のLiDAR計測は2014年度(39,811サンプル)と2016年度(946サンプル)の 2時期に分かれている。 プロダクト相関の最大年度差は0.062で,H4は不支持(年度差が小さく安定している)。 2年の差では相関構造に有意な変化は生じず,データの品質一貫性が確認できる。

まとめ